現代アートとは?

 原語では、"Contemporary Art" (コンテンポラリーアート)訳して「現代芸術」あるいは「現代美術」と呼ばれます。

和英混じりの「現代アート」という表現は言葉として、アートマーケットなどで使用される傾向が強いです。

20世紀美術をさす場合もあるが、一般には第2次世界大戦後の美術とも。さらに狭く戦後の新しい動向をいうこともあります。

「現代アート」の歴史

 「現代アート」の起源には諸説ありますが「コンセプチュアルアート」の祖とも言われるマルセル・デュシャン(1887-1968フランス)が、1917年に男子用小便器に署名をしただけの作品をニューヨークの展覧会に発表して、物議を醸しました件からとも言われております。

こうした事よりデュシャン以後の「現代アート」の作家たちは、「アートとは何か?」という問いをめぐって、常に新しい表現をすることに価値を置くようになりました。

 第2次世界大戦後、アート界の中心がパリからニューヨークに移ります。当時の美術動向として、アクションペインティングとも言われた「抽象表現主義」が注目されました。

代表的な作家は、ジャクソン・ポロック(1912-1956アメリカ)、バーネット・ニューマン(1905-1970アメリカ)、マーク・ロスコ(1903-1970ラトビア出身)、ウィレム・デ・クーニング(1904-1997オランダ出身)など。

彼らは、キャンバスを床に置き、絵具を叩きつけているように作品を制作しました。

 この「抽象表現主義」が自己の内部の告白なら、外部世界に関心を向けたのが、「ネオ・ダダ」と呼ばれたロバート・ラウシェンバーグ(1925-2008アメリカ)やジャスパー・ジョーンズ(1930-アメリカ)でした。

日常にある物体を抽出して、キャンバスに張り付けたり、プリントしたりして描く出す作品を制作。

 さらにそれらを進めたのがアンディ・ウォーホル(1928-1987)などが代表的な「ボップアート」です。

アートを高尚なものとすることに反発するように、大量生産・大量消費社会の通俗的なイメージを作品に取り込みました。

 1980年代に入って、アメリカ、イタリア、ドイツをはじめ世界各国で同時多発的に発生した具象的傾向の絵画「ニューペインティング」が台頭します。

代表的な作家は、ジュリアン・シュナーベ(1951-アメリカ)、デビッド・サーレ(1952-アメリカ)、ジャン・ミッシェル・バスキア(1960-1988アメリカ)、キース・ヘリング(1958-1990アメリカ)など。

それまでの絶えず新しいものを作り出さねばならないという前衛主義からの反動として生まれました。

 そして、2000年代に入って現在、アートマーケットではダミアン・ハースト(1965-イギリス)、ジェフ・クーンズ(1955-アメリカ)、ゲルハルト・リヒター(1932-ドイツ)などが注目。グローバル化が進み、アメリカや西欧以外の作家が注目される「多文化主義」の動きに入っております。