現代アート表現形態「もの派」

「もの派」とは?

 「もの派」は、1960年代末から1970年代初めまでに現れた「具体美術」と並ぶ戦後の日本美術の大きな動向。
土、石、水などの素材にほとんど手を加えないインスタレーション制作を中心に展開されました。

 1964年には多摩美術大学教授に就任した斎藤義重(1904-2001)の影響下から、小清水漸(こしみず・すすむ1944-)、菅木志雄(すが・きしお1944-)など多くの作家が輩出。

そして1968年には、その斎藤氏の教え子でもあった関根伸夫(1942-)が神戸の須磨離宮公園に円柱形の穴を堀り、その土を用いて同形の円柱を立てた「位相―大地」を制作。「もの派」の表現動向の原点ともなった。

 また同時期に日本を拠点に「もの派」を牽引した李禹煥(リ・ウーファン1936-韓国生まれ)は、「もの派」の理論的に踏まえ、自らの意志を介することで新たな関係性ある作品を作り出していきました。

一方、先に述べた多摩美術大学卒の作家たちが「李+多摩美系」グループなら、東京芸術大学卒の「芸大系」グループと呼ばれた高山登(1944-)や榎倉康二(1942-1995)、原口典之(1946-)を中心とする日本大学美術学科卒の「日大系」の作家も活躍されました。

「もの派」絵画買取事情

  近年「具体美術」と同様に国内外で再評価の動きが高まっている。李禹煥(リ・ウーファン)を中心に著名な作家作品の価値も上がっております。