現代アート表現形態「インスタレーション」

「インスタレーション」とは?

 本来は、取り、付け、設備といった意味の名詞。
それが現在では、「現代アート」の立体作品の重要なジャンルの一つを意味する言葉としても、しばしば用いられるようになっています。

 1960年代以降の「現代アート」では、作品自体だけでなくその作品を取り巻く環境も作品の一部と見なす傾向が強まり、「インスタレーション」作品に対して“展示空間付きの立体作品”という新しい意味が与えらた。

 ミニマリズム彫刻で知られたロバート・モリス(1931-アメリカ)などが取り込んでいった。

 最初は、ランドアート・環境芸術の制作、パフォーマンスアートの演出に対する試行錯誤から誕生したが 現在ではビデオ映像を上映して空間を構成することもあれば(ビデオ・インスタレーション)、音響などを用いて空間を構成する(サウンド・インスタレーション)などにも派生していった。

 従来なら単独で“彫刻”として価値を持った物体が、「インスタレーション」作品では作家自身が設定した展示状態に置かないと無価値になってしまう。

「インスタレーション」絵画買取事情

 なかなか「インスタレーション」作品自身が買取対象になることはありませんが、作家がインスタレーション制作前に習作として描いたドローイングや試作模型、記録写真などが買取作品として成立することもあります。

 有名な作家ではイリヤ・カバコフ(1933-ウクライナ出身)、ジェームズ・タレル(1943-アメリカ)、クリスチャン・ボルタンスキー(1944-2014フランス)、近年日本人では川俣正(1953-)、宮島達男(1957-)、吉岡徳仁(1967-)の名を耳にする。